奨学金の滞納問題はここ数年で大きな話題となっています。
就職が決まらずに既卒フリーターとなったり、就職したのがブラック企業だったためにすぐ辞めてしまった人にとって、奨学金の返済は切実な問題です。
奨学金の返済に追われて生活苦になり、なかには自己破産してしまう人だっています。
しかし、奨学金の返済に追われている人でも、問題を解決できる現実的な方法があります。このページではその方法について解説していますので、最後までお付き合いください。
フリーターをしながら奨学金の返済を続けるのは厳しい
フリーターとして生活していける人のほとんどが実家暮らしです。フリーターで1人暮らしをするには、生活費をかなり切り詰めなければなりません。
1人暮らしをしているフリーターさんなら分かると思いますが、時給1000円で週5日(月160時間)働いた場合、月の給料は16万円です。所得税や年金・国保を引いた手取り額は12万円程度になります。
月12万円の中から家賃や光熱費、食費、消耗品などの生活費を出していくわけです。貯金なんてほぼ絶望的にできません。
ただでさえ生活費が厳しいのですから、奨学金の返済に毎月1~2万円程度を回すと本当にギリギリの生活になってしまいます。
奨学金の返済に追われている人ができる対策
なんらかのトラブルで働けなくなると生活が一気に厳しくなります。家賃を削ることはできませんし、もともと切り詰めている生活費のなかから食費などを削るのにも限界があるでしょう。
対策としては以下の3つがあります。
- クレジットカードやカードローンなどで奨学金や生活費を補う
- 奨学金自体を減額する(or借金を債務整理で減らす)
- 正社員になって収入を増やす
1.クレカやローンでお金を借りて一時しのぎする
生活費が補えなくなった時に頼るのはやはりクレカのキャッシング枠や銀行カードローンです。
借金で生活費を補うのはあくまでも一時しのぎです。あまり薦められるものではありませんし、これを読んでいるあなたも出来ればやりたくないでしょう。
参考:フリーターがカードローンの審査に通るポイントとおすすめカードローン
2.奨学金を減額する
奨学金を減額する方法はあります。それが債務整理という借金を減額する法的な手続きです。
債務整理には任意整理・個人再生・自己破産などの種類がありますが、奨学金機構は任意整理や個人再生でを一切拒否する傾向があります。そのため、奨学金自体を減額できるのは自己破産だけなのが現状です。
奨学金の返済が滞ったブラックリスト状態になっていますから、自己破産をして本人がブラックリスト状態になっても大したデメリットではないかもしれません。
注意してほしいのが、『奨学金を債務整理すると、連帯保証人が一括で返済しなければならなくなってしまう』ことです。連帯保証人が返済できなければ、連帯保証人も自己破産をするしかなくなってしまいます。
保証人となっている親族も自己破産をすることで、ようやく奨学金を踏み倒すことができます。
奨学金を借りた本人が自己破産するだけなら構いませんが、保証人になった両親や親せきにも迷惑をかけるのは避けたいですよね。
一般的なのは奨学金自体を減額するのではなく、消費者金融やクレジットカードで借りた借金を、任意整理で減額するやり方です。奨学金以外にも借金があるなら、ライズ綜合法律弁護士事務所の減額診断ツールなどで借金がいくら減るかを調べてみるのもよいでしょう。
3.正社員になって収入を増やす
根本的な解決方法は給料を増やすことです。20代のうちであれば、すぐに正社員として就職できる可能性が高いです。
『フリーターだから就職するのは難しい』と思っている人も多いですが、20代なら正社員として働ける職場が沢山あります。現在はフリーター専門のエージェントが沢山ありますし、20代なら受け入れたいと思っている優良企業が沢山あります。
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