フリーターでいることは悪いことではありません。毎日にやりがいがあって生活に困らないのであればフリーターも良いでしょう。しかし、フリーターの末路が厳しいのはなんとなく予想できるかと思います。
一生フリーターでいるとどうなるのかを考えてみましょう。
国民年金払ってますか?
国民年金は毎月1万5千円程度を20歳から60歳まで支払えば、65歳以降月6万円程度の年金が貰える制度です。
厚生労働省の調査によると、国民年金の納付率は免除・猶予期間を除くと約63%です。低所得などで保険料を免除・猶予されている人が602万人いるため、実質は40.6%と考えられています。
20代の3割が非正規雇用の現在において国民年金を払っていない人が10人に4人もいるということは、フリーターのほとんどが払っていないということです。
国民年金は毎月1万5千円ですから、フリーターの収入で支払える人は結構少ないです。私もフリーターをしていた時は払っていませんでした。実家暮らしでないかぎり国民年金を支払う余裕なんてないですよね。
厚生年金を払っている正社員との差は?
厚生年金は月2万円程度支払えば会社からも同額が支払われ、65歳以降月14万円程度の年金が貰える制度です。 国民年金は全額が個人負担なのに対し、厚生年金は会社側が半分を負担しています。
国民年金は満額収めても月額6万円程度しか貰えません。正社員は加入する国民年金+厚生年金で月20万円近く貰えるのです。
人間は60歳を越えると急激に体が衰えてきます。定年が60歳や65歳に設定されているのはそのためです。
身体能力や判断力が衰えた状態だとしても、月額6万円の年金では暮らしていけませんから定年後も働かなければなりません。しかし、しっかりと働くことはできませんから、セーフティネットとして生活保護を受けることになります。
余談ですが、不正受給者が問題となっている生活保護制度は、老人のセーフティネットとして機能している一面があります。
フリーター生活を続けられなくなった時点で生活保護へ
長くフリーター生活を続けると定職に就くこと自体が難しくなります。
年がたつにつれて定職に就くのが困難になり、家族もお金もなく、40代・50代で生活保護を受けるしかなくなってしまいます。
生活保護を受けた人が収入を増やすためには、生活保護から抜けて就職をしなければいけません。でも、職歴のない高齢の無職を雇う企業なんてありません
高齢フリーターが職を失って生活保護受給者となった場合、生活保護を頼りに死ぬまで過ごさなければならないのです。
生活保護受給者が競馬やパチンコなどのギャンブルをしていて度々問題になりますよね。これ自体はしょうがないでしょう。収入を増やす手段がギャンブルくらいしかないのですから。
自分の人生が悲しい末路になるのを避けるために
社会保険の掛け金は会社側が半分を負担してくれます。つまり健康保険や厚生年金のある正社員や派遣社員と、そうでないフリーターでは手取り額が同じでも末路が違います。
フリーターをしている自分の人生が悲しい末路になるのを避けるためにも、正社員として就職しましょう。フリーターより正社員の方が安定して生活できることは間違いありません。
正社員になるのが難しくて諦めそうになっているのなら、まずは派遣社員になりましょう。直接雇用を前提とした紹介予定派遣という働き方もあります。
何より危険なのは、今何もせずにフリーターを続けていくことなのです。