ひとことに「高卒ニート」といっても様々な人がいます。「本当は就職したい」「働きたい」と思っていながら、就職活動を始められないかたもいます。
高卒ニートが不利な理由と、どうすれば就職できるかを紹介します。
高卒ニートが不利な理由とは
「高卒ニート」は、採用現場において学歴と職歴の両方でもっとも不利です。
その理由を考えてみましょう。
大卒者と比べれば
応募者が沢山いれば学歴で切り捨てることはあります。
学歴不問の企業は多いですが、大卒者と高卒者から応募があれば書類審査で学歴がネックになることはあります。
フリーターと比べると
フリーター・ニートともに「職歴なし」という共通点はありますが、フリーターは「現在働いている」というのがポイントです。
社会経験があって仕事上のコミュニケーションがあるため、採用時の評価は高くなります。
一方、働いていないことがマイナスの評価になってしまう可能性はあります。
- 体調面で問題があるのではないか
- 怠け者・不真面目である
- 採用してもすぐに辞めてしまうのではないか
実際のあなたがこのような人ではないとしても、上記のような印象を与えてしまいます。
ではどうやって就職するか
現在ニートだからといって正社員採用されないわけではありません。
ニートが就職する方法について「正社員経験あり」「アルバイト経験あり」「高卒後一貫してニート」の3つに分けて紹介します。
正社員経験ありの方はすぐに再就職活動を開始できる
一度でも正社員経験があって「再就職活動」になるなら、採用現場においても大きな評価材料になります。
短期間で退職したり、ニートになった理由と向き合って「何が悪かったか、どうすれば今後改善できるか」を説明できるようにしましょう。
少なくとも正社員として採用された理由があるわけで、自分の強みをアピールしていきます。
アルバイト経験があればコミュニケーション能力は問題なしと判断される
「現在働いている」ということは、ビジネス現場におけるコミュニケーションは問題ありません。
就職したい業界で役立つようなアピール材料を、これまでのアルバイト経験から見つけ出しましょう。
高卒後ずっとニートならコミュニケーション能力を戻していく
まずはコミュニケーション能力を戻していくのが大切です。
ニートである後ろめたさから友達関係も薄くなってしまったかもしれません。なるべく交流があった友人に連絡を取ってみましょう。
ただし、友人に就職活動の相談をするのはおすすめしません。素人意見で「就職先を選んでるんじゃないか?」と言われると、自分にマッチした就職先が見つかりにくくなってしまうためです。
就職の相談なら就職エージェントのキャリアアドバイザーにお願いするのが一番です。就職活動にはコツがあり、どうすべきかは体系化されています。
最初から正社員になるのは難しくても、あなたが働きやすいアルバイトの仕事も提案してくれます。
「就職するための資格取得」には要注意
就職したいと考えている業界に必須の資格なら別ですが、資格取得するために時間を浪費してしまうのは要注意です。
自動車免許を除いて、短期間で取得できる資格は現場で役立ちません。
不動産業界で働くために宅建を取得したり、経理事務に就くために簿記2級を取得するのも一つの手ですが、試験に落ちてニート期間が延びるリスクがあります。
ニートの就職でもっとも強みになるのは若さです。働きながら取得できる資格なら働いてから取ればよいので、資格試験の勉強と並行して、就職エージェントに相談するのをおすすめします。
ニート期間が延びるくらいなら、何にせよ職に就いていた方が良い
ニート期間が延びて不利になるのは職歴だけではありません。
- 「自分はニートだから…」と自信をなくしてしまう
- 後ろめたさから友人関係も希薄になりコミュニケーション能力が低下する
- ニート期間が長いことで就職先が選べなくなってしまう
あなた自身の能力が低くなり、選べたはずの選択肢も少なくなってしまいます。
「高卒ニートだから採用されないだろうなあ…」なんて諦めてしまうのではなく、『自分が採用される可能性のある企業を見つけていく』作業を一つずつ進めていきましょう。