いざ「ニートを卒業したい」「このままではいけないからなんとかしなきゃ」と思っても、自分一人で就職活動を進めていくのは難しいです。ニート歴が長ければ長いほど抜け出すのは難しくなってしまいます。
ニートが利用できる就職支援サービスをまとめました。
※就職活動を始めた人は厳密にはニートではありませんが、ここでは便宜上、ニート歴がある人を「ニート」と言います。
ニートが受けられる就職支援
1.ハローワーク
求人紹介や職業相談のほか、職業訓練や各種セミナーを行っています。厚生労働省が設置した機関で正式名称は公共職業安定所です。
就職先はすべて自分で見つけるのが基本です。窓口の担当者と面談を行い、応募する企業に連絡を取ってもらって選考スタートします。
2.ジョブカフェ
主に20代の若年層の就業支援をワンストップで行っている機関です。ハローワークと併設されており、応募書類の作成支援や仕事相談、各種セミナーが行われています。
参考:http://saposute-net.mhlw.go.jp/
3.地域若者サポートステーション
厚生労働省によると『本人や家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、 「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関』です。
ニート歴が長くてコミュニケーション能力に大きな不安があれば、まずはここに相談してみるのもよいでしょう。
参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/saposute.html
4.就職エージェント
民間の就職エージェントのなかには、ニートの就職支援を行っているところもあります。
「ニートを卒業して就職先を見つけたい」「面接対策をしたい」「自分の強みや適性が分からない」など、ニートの経歴があるけれど、これから就職活動を始めようと思っている方におすすめです。
就職shopやジェイック、ハタラクティブは20代ニートの就職支援に力を入れています。
就職エージェントで受けられる就職支援サービス
企業ごとによって就職支援サービスの内容は異なりますが、代表的なものを紹介します。
- あなたの強みや適性を見つける作業
- あなたの希望や適性にあった仕事の紹介
- 面接練習・自己アピール・志望動機の作成支援
- ビジネスマナーや仕事上のコミュニケーション能力向上のアドバイス
就職エージェントは民間企業が提供するサービスですが、利用者はすべてのサービスを無料で受けられます。ニート歴のある人が採用された企業を紹介してくれることも多く、効率的に就職活動をすすめられます。
ニート歴が長い人ほど就職支援サービスを利用する価値がある
ニート歴が長い人ほど以下のような傾向があります。
- 人と話す機会が少なくなってコミュニケーション能力が落ちやすい
- 後ろめたさがあって自己肯定感が低い
- 自分の強みや適性がわからない
- 面接での自己アピールが上手くいかない
自分の本来の強みや能力がわからずに悩んでいて一歩踏み出せない人がとても多いです。だからこそ就職支援を専門に行っているサービスを利用する価値があります。
就職エージェントはニート歴が数年あって正社員になった方の前例を沢山持っています。「就職shop(リクルート)」や「ジェイック」は元ニートの就職実績も豊富なので、「現状をなんとかしたい」と漠然と思っているかたでも相談しやすいです。