近年増えている大卒ニート。ニートになった理由は人によって様々で、周囲の環境もあれば個人的な理由もあります。
一度ニートになってしまうと、就職活動に気持ちが向かないことも多く、ニートから抜け出すまでに時間がかかってしまいます。
大卒ニートになった原因と現状から抜け出す方法について紹介します。
【タイプ別】大卒ニートの原因と対策
大卒ニートは大きく分けて次の2通りに分かれます。
就職したが早期退職してニートになった(第二新卒タイプ)
新卒入社したけれど早期退職してしまったタイプです。
- 入社した会社がブラック企業だった
- 自分が思っていたよりも仕事ができなかった
- 職場の人間関係がうまくいかなかった
こんな理由で早期退職してしまった方は、正社員として働くことに苦手意識ができてしまい、就職活動そのものが嫌になってしまうことがあります。
しかし、上記の理由は「会社選びに失敗してしまった」と言い換えてもよいでしょう。これから就職活動をしようと思っている方は、応募する会社で実際に働いている方から話を聞いてみるとよいでしょう。
転職エージェントの就職shopや就職カレッジは、紹介する企業に必ず足を運び、従業員から職場の雰囲気や労働環境を聞いたうえで紹介しています。
就職先が決まらずニートになった(既卒タイプ)
大学在学中に就職活動はしたけれど内定を得られず、無職となってしまったタイプです。
無い内定からのニートにありがちなのは「学生時代の失敗がトラウマになっていて就職活動に気が向かない」です。自己評価が低く、面接でも自己アピールができなくなっていることが多いです。
こんな方は、自分に自信を付けるのが最優先課題です。自己分析をしっかりして、やりたい仕事やできることを洗い出しましょう。
やりたい仕事が見つかったなら、無理して正社員だけに絞るのではなく、アルバイトや派遣社員として社会人生活をスタートするのもよいでしょう。
既卒からの就職については下記ページもご覧ください。
ニート歴が1年以内なら突っ込まれない
大卒後にニートになったとしても、履歴書の空白期間が1年以内なら面接で突っ込まれることは少ないです。短期アルバイトをしていて雇用保険に未加入の方は多いですから、雇用保険の加入歴がなくても何も言われません。
さすがに卒業後3年以上の空白期間があれば「何をされていたんですか?」と聞かれます。ニート歴が長ければ長くなるほど不利になるので、「現状をなんとかしたい」と思った今から動きだしましょう。
大卒ニートにありがちな特徴
失敗を恐れすぎていて身動きが取れない
大卒ニートの大きな特徴の一つが「失敗するかもしれないなら挑戦しない」という意識の強さです。
勉強でも仕事でも絶対に失敗してはいけないという経験があり、第一歩を踏み出せずに身動きが取れなくなってしまいます。
しかし『若いながらも慎重に行動できる』のは長所でもあるので、面接での自己アピールに活かせます。
コミュニケーション能力が低い(と思っている)
大卒ニートは「自分がコミュニケーション能力が低い」と思っているかたが多いです。
人に相談しないで自分一人だけで何とかしようとする傾向があります。就職活動が上手くいかないのを友人に話すことはなく、大学の教授や就職課でも相談していません。
コミュニケーション能力を重視している企業が多く、面接での話が上手くいかずに不採用が続いてしまいます。
しかし、コミュニケーション能力が低いと思っている方も、実際は自分の状況を説明できるケースが多いです。どんな状況かを説明できれば、大学の就職課や民間の就職エージェントに相談して自分の弱点に気付けることも多く、ニート状況から改善しやすいです。
実家が太いので就職する意味がない
資産家の家庭では、「生活していくため」は就職する理由になりません。生活が保護されているので、親や世間に対する見栄のために就職する傾向があります。
就職活動に対して迷いがあり、志望動機もあいまいになります。たとえニートにならずとも、アルバイト生活が長く続いてしまうケースも多いです。
こんな方は「自分がどんな仕事をしたいか」「どうやって生きていきたいか」を考えるところから始めましょう。
大卒ニートから抜け出すために就職エージェントをおすすめします
民間の就職支援会社(就職エージェント)をおすすめします。エージェントとは就業希望者と求人企業のマッチングを行っている民間企業です。
職歴のない方でも採用されやすい企業を紹介してもらえますし、企業ごとの面接対策や履歴書対策を行っています。専任のコンサルタントがサポートするので、大卒後にニートになった方も安心して利用できます。