フリーターから正社員になることが多い代表的な職種が『サービス・販売職』『営業職』『事務職』の3つです。
このなかでも販売職や営業職は採用率が高く、社会経験の少ないかたでも正社員になりやすいといえます。業種によっては一定数の人員がいなければ現場が回らないため、常に募集がかかっています。
事務職は求人募集数が多いものの、応募者数が圧倒的に多いのが特徴です。事務職経験のある求職者がライバルなので、職歴が少なかったり事務職未経験の方が内定を得るのが大変です。
サービス・販売は就職しやすいが離職率が高い
スーパーで飲食店でアルバイトをしていた方に就職先として人気があるのが「販売職」「サービス業のスタッフ」です。採用率も高く、職歴のないかたでも正社員になりやすいのが最大のメリットです。
ただし、飲食業や宿泊業界は離職率が高いデメリットがあります。
特に飲食業の3年離職率は常に50%を超えており、人員を補充しなければ現場が回りません。企業によっては採用の間口を広くして無理やり回している側面もあります。
アパレル業界も離職率が高く、最大手のユニクロでも入社後3年以内に半数が辞めてしまっています。
営業職も就職しやすいが離職率は会社によって異なる
営業職はどんな会社にも必要ですから、常に人材募集がかかっています。
利用者の半数が正社員経験なしという人材紹介会社『ハタラクティブ』の統計を見ると、就職が決定した職種の1位は営業職で20%です。
営業職が就職しやすいというのは間違いないでしょう。「文系だから営業職」という間違った常識には注意してください。
離職率は会社によって大きく異なります。不動産賃貸営業は1年離職率が5割を超えるようなブラック企業も多いですが、エージェントを利用して就職した人の離職率は1割を切っています。
事務職のハードルはかなり高い
では、事務職はどうでしょう?女性を中心にオフィスワークを目指す方が事務職を希望しています。
事務職には、データ入力や総務などの一般事務から、経理・財務の専門的など専門的な職種まで幅広くあります。事務職は営業職とともに会社に必要な存在ですから、求人自体はそれなりの数があります。
しかし、未経験かつ正社員での採用は非常に難しいと考えた方が良いです。
事務職の求人数自体は決して少なくありませんが、求職者数が圧倒的に多いという特徴があります。
実際に応募している方なら分かると思うのですが、フリーターから事務職を目指すと『書類に落ちて面接までたどり着けない』という現状があります。
人気のある事務職は新卒や転職組が就きますから、非正規から事務職に就職するのは結構大変です。
【女性限定】事務職に採用されやすいエージェント
どうしてもフリーターが応募できる事務職求人自体が少ないです。現実な方法としてはフリーター向けのエージェントを色々と当たっていくことをおすすめします。
女性限定ですが、事務職を紹介してくれる転職エージェントの一つに『女子カレッジ』があります。
書類選考なしで参加できる集団面接会を開催していますから、『書類に落ちて面接までたどり着けない』という方にとって一歩前に進めるのは間違いありません。
フリーター、既卒、第二新卒の方には無料研修「JAIC女子カレッジ」を行っており、ビジネスマナーや就職後に活躍するための基礎を全般的に学ぶことができます。
紹介予定派遣という選択肢も
エージェントを利用しないのであれば、紹介予定派遣を使って事務職に就くのも一つの手です。
派遣会社が事務系専門職のステップアップ支援講座も行っていますし、直接雇用を前提として働くので実務経験を積みながら正社員になることができます。
【参考】
・一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html