この記事のまとめ
- 営業職は就職しやすいが、離職率が高い
- 契約を取れる人なら給与が高く昇進も早い
- 契約を取れない人は給与が低く出世の可能性もゼロ
- 営業職志望が離職率の低い職場を見つけるには、「自分と相性の良い会社」「教育制度の整っている会社」を見つける必要がある
- 転職エージェントを利用して、離職率の低い職場に応募するのがおすすめ
一度フリーターになると再就職して正社員になることは難しいです。特に、正社員経験のないフリーターさんの多くが就職活動に苦労しています。
そんな中、営業職は若ければ採用されやすい職種の一つです。
フリーター専門の転職エージェント『就職shop』や『ハタラクティブ』の統計を見ると、就職が決定した職種の1位は営業職でした。
しかし、営業職は離職率が高く、せっかく採用されたのにフリーター生活に戻ってしまうかたも多いです。営業の仕事を探しているフリーターさんが、離職率の低い職場を見つけるポイントについて紹介します。
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おすすめ:営業職を目指す20代におすすめのエージェント
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未経験者が採用されやすい営業職の特徴
一口に営業と言っても、ルート営業(既存営業)と新規開拓営業にわかれます。
ルート営業とは『担当する顧客との付き合いを維持すること』が目的です。
一方、新規開拓営業では『新しい顧客を得ること』が目的です。企業や個人宅へ飛び込み営業したり、旅行代理店や不動産屋などでカウンター営業が代表例です。
就職しやすいのは個人向け新規営業
営業相手である顧客は、主に法人向けのみか個人向けのみの2種類に分けられます。
法人向けの営業は株式会社や有限会社、財団法人などが対象です。
個人向け営業は不動産や旅行代理店、保険代理店で一般の消費者が対象となります。
フリーター時代に接客のアルバイトを経験している方は、就職してからもその経験が活きやすいですから、個人向け営業の方が就職しやすいです。
営業職は「離職率が高い」という致命的な問題がある
なぜ営業職が就職しやすいかというと、離職率が高いというのが一番の理由でしょう。
どんな会社でも営業は『契約を取ること・売上をあげること』が第一です。契約を取ってこられる営業マンなら昇格も早いですが、売れない営業マンは存在価値がありません。リストラの懸念もあります。
新人が入社してもしっかり育てる教育制度がない企業は、特に離職率が高いです。
法人営業の方が離職率が低い傾向がある
自動車販売営業や不動産賃貸仲介営業のような個人客向けの営業に比べると、メーカー・商社のような法人向けの営業のほうが離職率が低い傾向があります。
新人を育てる環境がある会社なら離職率は高くない
営業職の求人を多く抱えている転職エージェント「ジェイック」の利用者は、1年以内の離職率が6.6%ととても低くなっています。
離職率が低い職場を見つける方法は転職エージェントがおすすめです。エージェントの担当者から、紹介される企業の離職率や職場環境について説明を受けられるので、自分が長く働きやすい就職先を見つけられます。
営業職を目指す人ほど転職エージェントを使うべき
営業職の離職率が高い理由の一つが「教育制度が整ってないため」です。せっかく採用したものの、教育制度がないために新人がすぐ辞めてしまうのは営業あるあるです。
また、離職率が高くても長く続く人は続きますが、その理由は会社との相性が良かったからでしょう。営業職は、他の職種と比べても合う・合わないがあります。
会社と求職者をマッチさせることは公的機関のハローワークにはできません。あなたに合った会社を探すためにも、就職支援のプロである転職エージェントを使って就職活動することをお勧めします。
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おすすめ:営業職を目指す20代におすすめのエージェント
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営業職のメリットとデメリット
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【メリット】
・就職しやすい
・インセンティブがあるので、売れれば給与は高い
・売れる人なら昇格が早い
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【デメリット】
・離職率が高い
・インセンティブが付かなければ給与が低い
・売れなければ降格やリストラも
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営業に向いているのは『コミュニケーションが好き』『交渉上手』『目標を達成する意思が強い』ということが言われています。
しかし、営業のかけ方は人それぞれです。人とのコミュニケーションが苦手でさえなければ、挑戦してみる価値はあります。
営業職を積極的に採用している業界
営業職を積極的に採用している業界の例を紹介します。
[su_note note_color="#fffee3"]・生命保険
・不動産
・旅行代理店
・インターネット
・IT
・広告
・OA機器販売(オフィス機器)
・製薬メーカー(MR)[/su_note]
共通しているのが「業界自体の市場規模が大きくて離職率が高い」ことです。常に人手不足のため常に募集しています。
とある不動産会社で賃貸営業していた私の例
渋谷周辺で賃貸営業を5年ほど続けている私の経験なんですが、やはり不動産仲介でも営業職は就職が決まりやすいと思います。
もちろん退職する方も高いです。近所の不動産屋のWEBサイトを見ていても従業員の入れ替わりはとても激しいです。
3年後の離職率は50%くらいという会社が多いですね。
「あれ?この店は店長さん以外、全員知らん人になってるな」なんてことも良くあります。
そんな私が就職したのは入社2年後の離職率が70%程度という異常なほどに高い会社でした。月の労働時間は通常期で200時間~240時間ほど、繁忙期は280時間以上で、残業代は一切支払われません。
給与システムは『売上金額を基準に5%から30%がインセンティブとして支払われる』というもので、繁忙期である2月・3月の給与が100万円を超える人も多いです。
基本給で食べていこうなんて考えは一切なくて、インセンティブでガッツリ稼ごうというヤル気満々の人くらいしか残りません。長く続いている人は売上が立っている人のみです。
同じ会社に24歳で年収1,000万円を超える営業マンもいれば、月給20万円で月240時間働いて半年で辞める人もいる昔ながらの不動産屋でした。
不動産仲介営業の場合、20代で年収900万円は本当に沢山います。でも、売れなければいくら残業しても年収240万円です。