「30歳を過ぎたら正社員は無理」と言われることってありますよね。
アルバイト生活を送りながらでは、そもそも沢山の会社の面接に行くことだって難しいです。就職活動に手間取っているうちに年を重ねてしまい、「正社員になれないこと」で正社員になることが更に難しくなってしまうという悪循環が待っています。
何社もの面接を受けても採用されない方もいますし、ハローワーク求人経由で応募しても年齢制限を理由に書類選考で切られることも珍しくありません。
でも、30代フリーターが正社員になるのは無理だなんて嘘ですよ。
「30代フリーターが正社員になるのは無理」が嘘な理由
独立行政法人労働政策研究・研修機構の就業構造基本調査によると、30代男性フリーターの就職希望率は34.6%なのに対して正社員移行率は23.8%となっています。
30代フリーターはそもそも就職を希望している人自体が多くありません。ただし、就職希望率の7割が正社員移行率です。就職を希望している率の低さの割に正社員になっている率は高いという特徴があります。
「30代フリーターが正社員になるのは無理」と言われることはありますが、実際は正社員になっている人が多いです。
就職が上手くいかないのはなぜ?
では、なぜ就職が上手くいかないかというと、単純に「対策できていないから」というケースが多いです。
- フリーター採用に積極的な企業に応募する
- しっかり自己分析して自分の長所・短所を把握する
- 面接日程を調整して効率的に面接を受けていく
どれか一つでもできれば有利になります。
特に、書類選考で落ちてしまう人にありがちなのが、『フリーターの採用に積極的な企業に応募する』という原則を守っていないことです。採用される可能性がある企業を中心に履歴書を送らなければ、面接へ進めません。
転職エージェントを利用して効率的に就職活動を進めていく
フリーターから正社員になるのは年を取るほど不利になりますから、いかに効率的に就職活動を進めるかが重要です。
そこで利用したいのが転職エージェントです。エージェントのキャリアアドバイザーは、あなたが採用されやすい企業を紹介してくれるので、書類審査や一次面接で落ちる可能性がぐっと減ります。
さらに応募する企業ごとに書類対策や面接対策を行ってくれますし、複数の企業の面接日程が被った時には日程を調整してくれます。
30代フリーターにおすすめの転職エージェント・求人サイト
1.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大手の転職エージェントです。全国に支店があり、非公開求人を多く抱えています。
平日は午後8時から相談スタートが可能なので、働きながらの就職活動する人も利用しやすいです。
地方の求人にも強いので、リクナビネクストと併せて利用をおすすめします。
2.就活エクスプレス
公益財団法人東京しごと財団が主催する『就活エクスプレス』は、都内で就職したい方向けの就労支援サービスです。
30歳~44歳で正社員未経験の方を対象にした東京都のサービスで、パーソルテンプスタッフが運営しています。千代田区飯田橋にある東京しごとセンターの事務所で利用登録をして、専任アドバイザーとの面談を行います。
利用できるのが『東京都内で仕事を探している人だけ』ですが、都内の人にはもっともお勧めできるサービスです。
3.DODA
リクルートエージェントよりも転職サポート期間が長いので、じっくり就活を進めたい人におすすめします。
4.リクナビNEXT
リクナビNEXTはリクルートが運営する知名度No1の求人サイトです。
自分のプロフィールや経歴を登録しておくと、登録した情報に興味をもった企業からオファーがくる「スカウト機能」が人気のポイントです。
リクナビNEXTが提供している無料ツール『グッドポイント診断』は履歴書や経歴書に書かなければならない長所を探すのに役立ちます。自分の強みを知ることができるため、面接での自己アピールにも役立ちます。
就職活動をはじめるならまず最初にリクナビネクストに登録しておきましょう
5.ハローワークインターネットサービス
エージェントの足切りにあう可能性は考えなくていい
転職エージェントでは、職歴がニッチだったり、経歴が弱ければ事実上の足切りに合ってしまう可能性があります。(足切りにあった場合、登録後にエージェントから連絡がきません)
しかし、足切りにあう可能性を考えて登録しないのは勿体ないです。転職エージェントの登録はネットから無料でできますし、登録にかかる時間は5分ほどです。就職するためには一歩でも前に進んだほうがよいでしょう。
求人件数が多い『リクルートエージェント』か『DODA』なら選択肢がいくつもできますし、履歴書・職務経歴書・面接対策などのサポートに関しても長年の実績があります。
就活エクスプレスだけは、一度も正社員にならずに30代になった人もOKなことを打ち出しています。
そもそも転職エージェントってなにしてるの?
転職エージェントとは、厚生労働省から許可を受けて企業に人材紹介を行っている会社です。
採用されなければエージェント側は報酬を得ることができませんから「とりあえず就職したい」という希望を伝えれば、入社しやすい企業を紹介してくれます。
希望があれば履歴書や職務経歴書の書き方や面接対策を行ってくれます。特に書類選考は通るけれど面接で落ちてしまう方は是非利用してください
フリーターだから正社員の採用面接で受からないなんてことはなく、企業は『書類選考を通す人=採用する可能性がある人』という前提で面接に呼んでいます。
面接で落とされるということは「悪くないけどうちには合わないな」と思われているのです。人材紹介会社を経由することでグッと採用される確率が上がります。
「フリーターが人材として紹介されるの?」と不安に思うかもしれませんが、大切なのは企業側と人材側のマッチングなのです。あなたの長所や強みをキャリアコンサルタントが客観的に判断してくれるので、一度登録してみてください。
転職エージェントは、登録からカウンセリング、書類添削、求人紹介まで、すべてのサービスを無料で利用することができます。
正社員登用制度や紹介予定派遣も視野に入れていく
現実的な方法の一つに、非正規から正規雇用を目指すことです。正社員登用制度のある企業で契約社員として働いたり、紹介予定派遣も視野に入れましょう。
正社員登用制度に積極的な企業を見つけるために、必ずやることが『リクナビNEXT』への登録です。リクナビNEXTに登録したら、レジュメの空欄を出来る限り作らないように心がけてください。
企業はレジュメに入力されたキーワードを検索して、オファーを送る人を見つけます。空欄が多いレジュメでは、それだけ企業の人事担当者の検索に引っかかるチャンスが減ってしまいます。
スカウトがきた企業の中で、「ここは正社員登用制度の積極的だな」というところを選んで応募していきましょう。
自分の長所がわからない時の対処法
いざ就職活動をはじめると、自己分析で苦労することも多いでしょう。短所しかない人間なんていません。そんな時こそ、エージェントのカウンセリングを利用してください。プロの意見を聞くだけでも違ってきます。
自分の長所がわからなければ自己分析ツール(グッドポイント診断)を使うのもいいですよ。