「ハローワークの求人はブラックが多い」とはよく言われている言葉です。ブラック企業がハローワークを利用するかといえば、そのビジネスモデルに理由があります。
- 長時間労働・残業代未払いで従業員を使いつぶすまで働かせる
- 従業員が辞めれば代わりの労働者を大量に採用する
これによって「同業他社よりも人件費を安く抑えられるので黒字化できる」というわけです。
もっとも大量に辞める従業員を補充するために、大量に採用しなければいけません。そのために採用コストを安く抑える必要があります。
転職エージェントや紹介予定派遣を利用すると採算が合わないので、安く採用できるハローワークを利用しています。『ハローワークがブラック企業のビジネスモデルに一役買っている』といっても過言ではありません。
ハローワーク側もブラック企業の排除に力を入れはじめているとはいえ、まだまだ対策が進んでいないのが現実です。
ハローワークの役割は最後のセーフティネット
厚生労働省のホームページには次のような記述があります。
民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/hellowork.htmlより
「民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者」を対象としています。
現在フリーターで職歴がなくとも、20代なら民間の職業紹介事業(転職エージェント・紹介予定派遣)を使って就職できます。あえてハローワークを利用してブラック企業に遭遇するリスクを高める必要はないでしょう。