「フリーターは何歳までなら大丈夫なのか」と気になって、検索している人は多いと思います。
先に結論をまとめると、次の3点です。
- 統計上の「フリーター」は、34歳まで:ただし、これは統計の区切りで、就職の期限ではありません
- 就職は、20代のほうが選択肢が広い:ただし、「何歳までなら大丈夫」と言える決まりはありません
- 年齢だけでなく、フリーター期間の長さと、動き方が大切:動くなら、早いほうが選びやすくなります
この記事では、公的な定義、就職の目安の根拠、年齢別の動き方、年齢を問わず使える支援をまとめました。運営者自身が、25歳から動き出して、29歳で正社員になった経験も書いています。
フリーターは何歳まで?公的な定義
総務省統計局によると、「フリーター」には厳密な定義がありません。そこで、労働力調査では、便宜上、次のように扱っています。
- 年齢が15歳から34歳まで
- 男性は卒業した人、女性は卒業した未婚の人
- パート・アルバイトで働いている人と、その仕事を探している人
このように、「34歳まで」は、統計上の区切りです。全国のフリーターの数は、令和5年平均で、男性が63万人、女性が71万人とされています。
35歳以上は、フリーターではない?
統計上は、35歳以上の人は、「若年のパート・アルバイト」の区分に入りません。ただし、これは統計の分け方の話です。35歳になったからといって、就職できなくなるわけでも、状況が変わるわけでもありません。
「何歳まで続けていい?」の目安を、根拠別に整理
インターネットで調べると、「22歳」「25歳」「27歳」「29歳」「34歳」など、いろいろな年齢が出てきます。結論がバラバラなのは、何を根拠にしているかが、それぞれ違うからです。
| 年齢 | 目安の内容 | 根拠 | 根拠の強さ |
|---|---|---|---|
| 22歳 | 大学を卒業した人と同じタイミングで就職できる | 一般的な見方 | 弱い |
| 卒業後3年以内(25歳前後) | 新卒枠や、第二新卒として応募しやすい | 国の指針で、卒業後3年以内の人にも新卒枠の応募機会を設けるよう、企業に求めている | 中程度 |
| 27歳 | 同年代の正社員と、経験の差が見えやすくなる | 一般的な見方 | 弱い |
| 29歳 | 20代のうちは、ポテンシャルを評価されやすい | 一般的な見方 | 弱い |
| 34歳 | 統計上の「フリーター」の上限 | 総務省の労働力調査の区分 | 強い(ただし、就職の期限ではない) |
| 35歳以上 | 経験やスキルを求める求人が増える | 一般的な傾向。年齢制限は法律で原則禁止 | 中程度 |
※「一般的な見方」は、就職支援サービスなどが、よく使っている目安です。法律や統計で決まっているものではありません。
この表のとおり、「何歳が限界」と断言できる公的な根拠はありません。目安として参考にしつつ、自分の状況に合わせて考えることが大切です。
年齢より「期間」が効く(データで確認)
労働政策研究・研修機構(JILPT)の「労働政策研究報告書No.213」によると、フリーター期間が1年以内の人は、約69%が正社員になれたのに対し、5年以上では約32%まで下がっています。
ここで注目したいのは、「年齢」ではなく、「フリーターを続けた期間」で、正社員になれた割合が変わっていることです。何歳であっても、期間が長くなるほど、就職の難しさが増す傾向があります。
賃金についても、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(令和6年)では、正社員以外の賃金は、年齢が上がってもほぼ横ばいで、30代以降に正社員との差が開く傾向が示されています。
運営者の体験:25歳で動き出し、29歳で正社員になるまで
私自身、フリーターだった時期があります。就職活動を始めたのは、25歳のときです。
- 25歳:宅地建物取引士(宅建)の試験に合格し、就職活動を始めました
- 不動産会社に入社:正社員として働き始めましたが、4か月で退職しました
- 短期間でも、正社員の職歴ができた:短い期間でしたが、「正社員として働いた経験」が、履歴書に書けるようになりました
- 29歳:リクルートエージェントを利用して、転職先が見つかりました。広告代理店に正社員として入社し、長く働けています
- 現在:広告代理店で、営業やマーケティングの仕事をしています
この経験から、感じていることが3つあります。
- 資格を取って、動き出したことが、きっかけになった:宅建という「証明できるもの」があったことで、未経験でも就職活動を始めやすくなりました
- 短期間でも、正社員の職歴は、次の転職につながる:職歴が「ゼロ」か「あり」かで、次の活動の進めやすさが変わりました。ただし、短期間での退職は、次の面接で理由を説明する必要が出てきます。早期退職を勧めるものではありません
- 29歳でも、正社員になれた:25歳から動き出し、29歳で、長く働ける職場に出会えました。年齢が上がっていても、動き方次第で、道は開けると感じています
あくまで私個人の経験で、同じ結果になることを保証するものではありません。それでも、「何歳だから無理」と決めつけず、今できることから動くことには、意味があると考えています。
年齢別:就職の現実と動き方
以下は、一般的な傾向です。企業や職種によって、状況は大きく違います。
24歳以下
未経験・ポテンシャルを評価する採用の、選択肢が最も広い時期です。卒業後3年以内なら、新卒枠で応募できる場合もあります。
25〜29歳
同年代の正社員との、経験の差が見えやすくなる時期ですが、20代のうちは、未経験を歓迎する求人も多くあります。資格や、短期間でも正社員として働いた経験が、強みになります。
30〜34歳
未経験歓迎の求人はありますが、経験やスキルを聞かれる場面が増えます。職種を絞って、準備する(資格を取る、関連する経験を整理するなど)と、動きやすくなります。
35〜39歳
求人の幅は狭くなる傾向があります。ただし、人手不足が続く業界など、職種によっては、未経験者を受け入れている求人もあります。ハローワークの専門窓口や、地域若者サポートステーションなどの支援も、あわせて確認しましょう。
40代以降
年齢を重ねるほど、条件は厳しくなる傾向があります。ただし、年齢が高めの人を対象にした支援や、職業訓練もあります。一人で探さず、支援の窓口を使うことが、近道になります。
求人に年齢制限はある?法律と実態
労働者の募集や採用では、年齢にかかわりなく、均等な機会を与えることが、法律で求められています。そのため、求人に「35歳まで」などの年齢制限を設けることは、原則として禁止されています。
ただし、実際には、次のような傾向があります。
- 若い人を対象にした、「ポテンシャル採用」の求人が多い
- 年齢が上がるほど、経験やスキルを求められやすい
- 応募はできても、選考が厳しくなる場合がある
「35歳を超えると、求人が一気になくなる」と言われることもありますが、法律上の制限があるわけではありません。制度と実態を分けて考えて、自分に合った求人を探すことが大切です。
よくある疑問
男性と女性で、定義は違う?
総務省の定義では、男性は「卒業した人」、女性は「卒業した未婚の人」が対象です。そのため、女性の場合、結婚するとフリーターの統計には含まれなくなります。ただし、統計に含まれなくなっても、アルバイトやパートの収入や、雇用の不安定さが変わるわけではありません。
高卒の場合は?
フリーターの就職では、学歴よりも、年齢や意欲が重視される傾向があります。詳しくは、高卒フリーターにハタラクティブをおすすめする理由で解説しています。
夢を追っているときの、期限の決め方
夢を追うこと自体は、悪いことではありません。大切なのは、期限や基準を決めずに、なんとなく続けないことです。
- 「何歳まで」「何年間」と、期限を決める
- 期限までに、どこまで進めば続けるかの基準を決める
- 期限が来たときの、次の選択肢(就職先の候補)を、あらかじめ考えておく
親の扶養には、いつまで入っていられる?
親の扶養には、年齢の上限がない場合もありますが、収入や、加入している健康保険の基準によって、条件が違います。税金と社会保険の基準は、改正されることもあるため、最新の条件を、国税庁や加入先の健康保険組合で確認してください。
年金や社会保険は、どうなる?
国民年金の保険料を払えない場合は、未納のまま放置せず、免除や猶予の制度を申請できます。納付猶予は、50歳未満が対象です。詳しい仕組みや、運営者の体験は、フリーターの末路はどうなる?収入・年金・就職の現実で解説しています。
何歳でも使える支援
| 支援 | 特徴 |
|---|---|
| わかものハローワーク | 若い世代向けの、職業相談や職業紹介の窓口。対象年齢は、窓口によって違う |
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 働くことに悩みを抱える若者を、支援する機関。対象年齢の上限が、比較的高い |
| 公共職業訓練 | スキルを身につけながら、就職を目指せる制度 |
| 就職・転職エージェント | 求人の紹介や、書類・面接の相談ができる。サービスによって、対象年齢が違う |
今から動くなら:3つのステップ
ステップ1:自己分析と、条件の整理
自分に合う仕事や、譲れない条件(勤務地、休み、収入など)を整理します。一人で難しい場合は、エージェントやハローワークの相談を使いましょう。
ステップ2:未経験から目指せる仕事を知る
未経験から目指しやすい仕事には、製造、警備、IT、営業などがあります。
もう一つの選択肢が、ドライバー職です。タクシー、配送、トラック、バスには、未経験を歓迎する求人があり、会社によっては、免許の取得を支援する制度もあります。ただし、「正社員」と書かれていても、業務委託の募集が含まれる場合があるので、雇用形態は必ず確認してください。
タクシー、配送、トラック、バスの違いは、フリーターからドライバー正社員は可能かで解説しています。
ステップ3:エージェントを併用する
エージェントごとに、扱う求人や担当者との相性が違うため、2社ほど併用して比較するのがおすすめです。運営者も、エージェントを使って、転職先を見つけました。
20代の方
ハタラクティブは、20代のフリーター・既卒・第二新卒などの就職を支援するサービスです。未経験歓迎の求人を中心に扱っています。主な対象は20代のため、30代の方は、対象年齢を確認してください。サービスの特徴や注意点は、ハタラクティブの記事で解説しています。
ドライバー職を探したい方
レバジョブは、運転免許の種類や車種などの条件を踏まえて、求人を紹介するとされるサービスです。
他のエージェントも比べたい方は、20代フリーターの就職活動におすすめ、転職エージェント一覧をご覧ください。
よくある質問
Q. フリーターは、何歳まで許されますか?
A. 「何歳まで」と決まった基準はありません。統計上のフリーターは34歳までですが、これは就職の期限ではありません。一般的には、20代のほうが選択肢が広いとされています。
Q. 30歳を過ぎても、正社員になれますか?
A. なれます。未経験を受け入れる求人は、30代でもあります。ただし、経験やスキルを求められる場面が増えるため、職種を絞って準備すると、動きやすくなります。
Q. 35歳以上は、もう無理ですか?
A. 無理とは言えません。法律上、募集や採用での年齢制限は原則禁止されています。ただし、選考が厳しくなる傾向はあるので、支援の窓口やエージェントを使いながら、進めることをおすすめします。
Q. フリーター期間が長くても、就職できますか?
A. 期間が長くなるほど、正社員になれた割合が下がるというデータはあります。ただし、「できない」というわけではありません。今から動くことで、状況は変えられます。
Q. 短期間で辞めた職歴があっても、就職できますか?
A. 運営者は、4か月で辞めた正社員の職歴があっても、次の転職先が見つかりました。ただし、短期間の退職は、面接で理由を説明する必要があります。個人の経験なので、必ず同じ結果になるとは限りません。
まとめ
フリーターは何歳までか。答えは、次の3つです。
- 統計上は、34歳まで:ただし、これは就職の期限ではない
- 就職は、20代のほうが選択肢が広い:ただし、「何歳が限界」という公的な決まりはない
- 年齢だけでなく、期間と動き方が大切:動くなら、早いほうが選びやすい
「何歳までか」を考えて、不安になるより、今の自分に何ができるかを考えるほうが、前に進みます。まずは、自己分析や、相談できる窓口・エージェントから、始めてみてください。

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