「大学を辞めたい」と思っても、親にはなかなか言えませんよね。大学への学費を親に出してもらっていたり、奨学金を借りているなら、親への説明は避けられません。
いくつか方法はありますが、現実的なのは『就職先が見つかったからそこで働く』と伝えることです。大学中退しても正社員として働くことは可能ですし、働き先が見つかったことを告白すれば、親だって納得せざるを得ません。
3月になって中退してから就職活動を始める人もいますが、辞めようと思った今からでも仕事探しは可能です。
大学を辞めた後に何をするか、その選択肢について
問題となるのが「大学を辞めた後に何をするか」です。今通っている大学を中退したあとに何をするか、よくある選択肢が以下の4つです。
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- 大学受験・専門学校を受験しなおす
- 留年が決まるか、除籍されるまで待つ
- 内緒で辞めて大学へ行ったことにする(大学中退を言わない)
- 今すぐ就職活動を始める
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一つずつ見ていきましょう。
大学受験・専門学校を受験しなおす
大学受験に失敗した人に多いのがこの選択肢です。本来の第一志望校が諦められないなら、仮面浪人しながらもう一度頑張るのもよいと思います。
経済的な余裕があればよいですが、奨学金で今の大学へ通っているなら無理でしょう。
除籍されるまで待つor内緒で辞める
どちらも『問題を先延ばしにする』という選択肢です。
親とのトラブルを避けたいのは分かりますが、除籍されるまで待っていても貴重な20代前半を無駄に過ごすだけです。
内緒で辞めて学歴詐称して生きていこうとする人もいますが、その多くは卒業式でバレています。あまり現実的ではありません。
今すぐ就職活動を始める
現実的なのは、今すぐ正社員への就職活動を始めることです。
実際、「わたし、◯◯したいから大学を辞めたい」「おれ、大学辞めて○○で働くからね」と言う人が多いです。
大学を辞めたあとは、働いて生きていくだけの稼ぎを得なければなりません。フリーターという生き方もありますが、アルバイト収入だけで家賃や生活費を得ていくのは難しいです。
3月になって留年が決定してから何をするか考えたり、大学中退後に何年かフリーター生活を続けてから就職活動を始める人もいますが、「大学を辞めたい」と思った瞬間から始めればよいのです。
すぐにできるのは「リクナビnext」や「マイナビ転職」の登録
「大学は辞めたい、でも何をすればいいかわからない」なら、とりあえず『リクナビNEXT』と『マイナビ転職』に登録しておきましょう。
この2つを利用しているのは一般の転職者が多いですが、未経験OKの求人も沢山あります。実際に大学中退して就職活動をしているフリーターさんのほとんどが利用しています。
無料会員登録は5分もあればできますので、思い立ったらすぐに行動してみてください。とりあえず登録して、色々な選択肢があるのを確認しておきましょう。
リクナビNEXTに登録すると利用できる『グッドポイント診断』は、履歴書や面接での自己アピールに役立つのでおすすめです。いくつかの質問に答えることで自分の長所を診断することができます。
関連:面接官にアピールする長所に迷ったら『グッドポイント診断』を活用する(リクナビNEXT)
関連:マイナビ転職アプリの特徴まとめ(iOS/android)
大学中退した人におすすめなのが転職エージェント
大学中退した人が就職活動をする方法は、ハローワーク・求人サイト・求人アプリ・転職エージェントなどがあります。
このなかでもおすすめなのが転職エージェントです。
転職エージェントは「人材募集中の企業」と「就職活動中の人材」のマッチングを図っている人材紹介会社です。大学中退者の就職支援を行っているエージェントを利用して、できるだけ正社員として就職することをおすすめします。
中退することを決めているなら『ジェイック』がおすすめ
フリーター専門のエージェント「ジェイック」では、大学中退者向けの就職支援プログラム「セカンドカレッジ」を開催しています。
利用者の80%が内定を獲得していて、待遇はすべて正社員求人のみです。大学中退後にフリーター生活が続いてしまうことはありません。
紹介される求人は営業職・事務職・広報などがあります。内定がでても無理に就職させるのではなく、あなたの希望や素質を聞いたうえで適切な企業を紹介してくれます。
大学の辞め方がわからなければ「ハタラクティブ」がおすすめ
フリーター専門のエージェント『ハタラクティブ』は、中退予定の人や、中退を検討中の人にも対応しています。
(ハタラクティブ公式サイトより引用)
「どうやって大学中退すればいいかわからない」という段階ならこちらがよいでしょう。
東京周辺以外に住んでいる人におすすめのエージェント
東京周辺以外に住んでいるなら、リクルートグループの就職shopを利用するのが無難です。
奨学金で大学へ進んだ人は正社員にならなければいけない理由
奨学金の返済をしなければいけないなら、なおさら正社員になる必要があります。
借金を返せなくなった人の救済制度として「債務整理」というものがありますが、いくつかある債務整理手続きのうち、奨学金自体を減額できるのは自己破産しかありません。
本人が自己破産しても、奨学金の支払い義務は連帯保証人に移動するだけです。連帯保証人が奨学金を払えなければ自己破産するしかありません。
非正規雇用者が奨学金を返せなくて自己破産できないのは、近年社会問題となっています。大学中退した人に限らず、大学卒業者でもありえることです。
大学を辞めても正社員になることは可能ですから、アルバイト先を探してフリーターになるのではなく、最初から正社員になれるように動いてください。
最後に
どんな理由で大学を辞めたいと思っているのかわかりません。
しかし、一人で迷っていても前に進むことは難しいと思います。親にも相談できない悩みを抱えていて、どんどん追い詰められてしまうでしょう。
「大学中退後に何をできるか」を考えるのは難しいと思いますが、できることからやってきましょう。
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関連:大学中退したらどうやって就職活動すればいいの?
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※すでに大学中退している方は『大学中退後の就職活動』をご覧ください。