20代後半で正社員経験がない方は珍しくありませんが、そこから正社員になろうとすると皆さん苦労しています。また、正社員経験があっても、フリーター期間が長くなればなるほど再就職は厳しくなります。
20代のうちは若さこそが最大の武器です。経験は就職してから付いてきますから、まずは正社員になることを優先して就職活動することをお勧めします。
20代フリーターの就職活動におすすめのエージェントを紹介します。
フリーターが無料で利用できるおすすめ転職エージェント一覧
就職Shop
就職Shopはリクルートが運営する既卒・フリーター向けのエージェントです。
書類選考なしで面接へすすめるため、履歴書対策に悩まされる心配もありません。学歴や資格ではなく、人柄や意欲を評価する企業を紹介してくれます。
どこよりも求人が多く、幅広い選択肢から仕事を選びたい人におすすめです。営業は全体の約4割で、事務や企画、技術系の職種なども多いです。
利用者の4人に3人が正社員未経験なので、フリーターから正社員を目指すなら一度利用してみてください。
JAIC(ジェイック)
20代のフリーターを専門としている人材紹介会社の中でも、営業の仕事に強いのがJAICの特徴です。
経歴不問・社会人経験なしでも正社員になれるという触れ込みの通り、営業研修をしっかりと受けられる「ジェイック就職カレッジ」が高い内定率の理由です。
紹介される求人は正社員のみで『未経験者でもしっかり育てよう』という方針の企業だけを紹介してもらえます。
ハタラクティブ
利用する人の9割が20代、そのうち半数は正社員経験なしという20代フリーター専門の人材紹介会社です。
対応エリアは首都圏のみ(東京・神奈川・埼玉・千葉)ですが、それだけに企業との繋がりも強く、ハタラクティブにしか求人を出していない企業も多いです。
1,000件以上ある未経験OKの求人のなかで9割は社内研修があるので、仕事への不安がある人でも安心して長く続けられます。
様々な職種を扱っており、営業職は求人全体の3割です。営業以外の職種(事務職や広報など)を探している方におすすめです。
いい就職.com
いい就職.comは日本で初めて既卒者や第二新卒者に特化したエージェントです。就職個別相談はもちろん、自己アピールセミナー・ビジネスマナーセミナーなどを無料で受講することができます。
『未経験者(or社会人経験無し)でも積極的に採用したい』と思っている企業の求人を沢山抱えており、少数採用や内定辞退による欠員補充など、一般的な就職サイトに掲載されない非公開求人が見つかります。
ウズキャリ(UZUZ既卒)
キャリアコンサルタント全員が元既卒or元第二新卒というウズキャリは、他社よりも時間をかけた就活サポートが特徴です。
初回のキャリアカウンセリングに2時間ほどかけてくれるので、あなたのアピールポイントが見つかりやすいです。
「若手社員の離職率」「残業時間の慢性的な長さ」などの独自の基準でブラック企業を排除しています。
フリーターがエージェントを利用する5つのメリット
転職エージェントは「フリーターの就職支援をしてくれないのでは」と思う人もいますが、そんなことはありません。
フリーター専門エージェントは数多くありますし、実績があるからこそ利用するメリットがあります。
- アルバイトの業務内容や性格・資質などからアピールポイントを見つけてくれる。
- 非公開求人を知ることができる
- 面接対策・履歴書対策
- OJTを受けられる
- ブラック企業を避けて就職活動できる
1.自分のアピールポイントがわかる
自分で自分をアピールするのは非常に難しいです。そもそも、自信がなくてアピールできることがない」なんて思っている人だっています。
しかし、弱点しかない人間なんていません。キャリアアドバイザーがあなたの性格や経歴を見て、実際のデータを参照しながらアピールポイントを考えてくれます。
面接や書類審査のアピールポイントを無理やり作っているくらいなら、プロの意見を聞いた方が良いでしょう。
2.非公開求人を知ることができる
ハローワークや、リクナビNEXTなどの求人サイトには掲載されていない非公開求人を知ることができます。
非公開求人は、エージェントが独自に入手している案件です。具体的にどんな人材を求めているかを把握していますから、あなたらなら採用の可能性が高い企業を紹介してもらうことができます。
面接でどんな質問がくるかを教えてもらえるケースもあります。
3.履歴書対策や面接対策を受けられる
転職市場においてフリーターという経歴は絶対的に不利ですから。フリーター期間が長くなるほどと書類審査で不採用になる確率が高く、面接でも必ず「なぜフリーターをしていたのか」を突っ込まれます。
就職shopやジェイックでは、書類審査なしで面接へ進める求人がたくさんあります。個別の企業ごとに面接対策を行っているので、フリーターならではの弱点を潰して就職活動をすすめていけます。
4.OJTを受けられる
フリーター専門のエージェントの多くは「社会人としての基礎を養うOJT(職業教育)」を行っています。「企業は未経験では採用しづらい⇒それなら経験を積んでもらえば良い』という発想です。
正社員経験がない方にはジェイック(Jaic)のジェイック就職カレッジや女子カレッジ、いい就職.comのビジネスマナーセミナーをお勧めします。(無料で受講できます)
OJTを受けていれる人材なら正社員経験がなくても企業が一から教える必要がありませんから、人材紹介会社経由の方が採用されやすくなるのです。
5.「ブラック企業に入社しやすい」デメリットを回避できる
20代後半でなかなか採用されないと「内定が出たところならどこでも良い」と焦ってしまうことが多いです。
就職活動には「30歳の壁」があるからです。30歳を越えると未経験で採用されるのがさらに難しくなり、フリーター脱出が更に難しくなります。
しかし『誰にでも内定を出す企業≒離職率が高くて人材を使い捨てるブラック企業』です。だからこそ『ブラック企業の温床であるハロワ』ではなく「ブラック求人を排除しているエージェント』を使うべきなのです。
ブラックだと分かったら転職する準備をしておこう
これは私の経験談ですが、ブラック企業に入社すると心も身体も疲れ切ってしまいます。
ブラックだと分かった時点で辞めてしまえば良いのですが、ブラック企業の上司は新入社員を辞めさせないのが仕事ですし、身内からの『せっかく入社できたのだから・・・』というプレッシャーもあるのでなかなか辞められません。
ここで下手に我慢して働いてしまうとカラダが壊れてしまいます。大きなストレスから病気になってしまっては本末転倒です。ましてや、過労は生命の危険すらあります。
入社した会社をすぐに辞めれば職歴に傷はつきます。それでも病気になって何年も働けなくなるよりはずっと良いでしょう。入社した会社に30日以上の連続勤務や週6で14時間勤務があるならすぐに辞めてください。
できるかぎり『最初からブラック企業を避けて就職する。そこで長く働いてスキルを身に付ける。』という、職歴に傷を付けない方法を選んでキャリアを築いていきましょう。
派遣からという選択肢も
いきなり正社員はちょっと…と躊躇してしまうなら、派遣社員として働いてみるのも良いと思います。
派遣社員として働きながら、正社員を目指す紹介予定派遣という制度もありますし、未経験者OKの求人が多いのでスキルや経験を身に付けたいという方に適しています。
行政の若者向け就職支援サービス
国や地方自治体は若者雇用政策の一環として、全国のハローワーク等に若者の就職支援を行う拠点を設けています。
民間の就職支援は大都市圏中心ですが、行政の就職支援サービスは通常のハローワークに併設されています。もちろん無料で利用できます。
ハローワーク
厚生労働省が運営する、就職支援・雇用促進のための施設です。求人紹介のほかに面接のアドバイスやセミナーなどの各種就職支援を実施しています。
ブラック企業やカラ求人等の問題がありますから、ハローワークにしかない求人は避けた方が良いです。
ジョブカフェ
『若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で』というコンセプトの就職支援施設です。
「ジョブカフェ」は通称で、正式名称は『若年者のためのワンストップサービスセンター』です。
サポステ(地域若者サポートステーション)
学校を中退した方や引きこもりをしていた方、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者が対象の就職支援施設です。
基本的にサポステで職業紹介は行っておらず、相談支援や職場実習の訓練などを主な業務としています。